kala cottonとは
古来からインドのカッチ地方で栽培されてきた遺伝的に純粋な綿の原種(在来種のコットン)。
栽培時に多くの水を必要とせず害虫や病気にも強い為、化学肥料を使わず、雨水のみで有機栽培できる特徴があります。
一見、そんな事をずっと続けてきたのか?と思われますが
1970年以降、ハイブリット種や外来種への転換が勧み、一時は絶滅が危惧されましたが、2007年にカミールなど、複数のNGO団体が結束し、復活をさせる取り組みをしました。
その後、このコットンの特徴である害虫や強風、乾燥などから内側の繊維質を守る黒く固い殻=(kalaにちなむ)kala cottonと言う名前で世に知れ渡るようになりました。
ガンジーがカディをインド独立の為に生み出した手紬のコットン(カディ)と同じく、この地域に根付く伝統的な技術、土地の特性を生かした産物を地域の人々のネットワークと取り組む姿勢、雇用の確保(人々が糸を紡ぎ、織る)という生産性の形を作りました。
どう生きていくか?
と言うことを仲間と協力して創り上げていく、という人間が本来生きていくうえで必要な源をここに見た気がします。
この作業にはとてつもない時間が費やされます。(コットンの栽培、紡ぐ、織る、染める)
だからこそ、1枚1枚はとても貴重で、所謂財産の布となります。
そんなストーリーから生まれたショールは持った瞬間、既に体が欲していたかのような滑らかさと身に付けたい欲にかられ、自然と体を覆います。
湿気の多い日でも体温を自然に調整してくれて、暑さが厳しい日にもしっかり汗を吸収してくれるのにさらっとしていて、呼吸をしているかのようなショール。
こちらはアカシアの木の皮から摂れる色で染めたショール。
グレーに少しエンジが混ざった様な、落ち着いていて安定感のある色。生成りの糸との相性も良く、素敵です。
裾のタッセルもランダムにグレーが混ざっているところなど、センスがうかがえます。
大きさがあるのに軽く、夏は暑さ対策に、秋冬は寒さから身を温かく守ってくれる、1年中使って貰える1枚です。
布は宝。
まさにそんな1枚、大切に生涯使っていきたい1枚です。
サイズ;216cm*92cm
オーガニックコットン 100
(手洗い、水洗い推奨)*ネットに入れてお洗濯できますが、多少の色落ち、自然な風合いはなくなるのが早くなると思います)
インド製